布団乾燥機には「マットありタイプ」と「マットなしタイプ」の2種類があります。それぞれ使い勝手や乾燥性能が異なり、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。本記事では「布団乾燥機 マットあり」に注目し、マットなしタイプとの違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。さらに、人気メーカー(アイリスオーヤマ、三菱、パナソニック)のマットあり布団乾燥機の特徴やおすすめ機種を紹介し、性能や価格の比較も行います。最後に、効果的な使い方のコツやまとめも掲載しています。中学生にも理解できる優しい言葉でまとめましたので、布団乾燥機選びの参考にしてください。
布団乾燥機マットありとマットなしの違い・選び方

布団乾燥機の「マットあり」と「マットなし」には、構造や使い勝手に大きな違いがあります。それぞれの特徴を比較し、自分に合ったタイプを選びましょう。
布団乾燥機 マットありとなしの違い
まず、マットありタイプは専用のエアマット(乾燥マット)を布団に敷いて使用します。一方、マットなしタイプはホースやノズルを直接布団に差し込んで使用するためマットを必要としません。この構造の違いから、以下のような特徴の差が生まれます。
- 乾燥性能の違い: マットありタイプは温風をマット内に行き渡らせることで、布団全体を隅々までムラなく乾燥できます。布団の端まで均一に温められるため、ダニの逃げ場がなくダニ退治にも効果的です。一方、マットなしタイプは温風が一点から広がる方式のため、布団全体への熱の行き渡り方に偏りが出ることがあります。ノズルから遠い部分は冷たいまま残りやすく、乾燥ムラや温めムラが生じる場合があります。
- 手軽さ・使い勝手の違い: セッティングの手間はマットなしタイプが圧倒的に簡単です。マットありは使用前にマットを広げ、ホースと接続し、乾燥後にマットを畳む必要があります。一方でマットなしは布団にホースを入れてスイッチを押すだけなので、準備に時間がかかりません。忙しい方や毎日手軽に使いたい方にはマットなしが好評です。
- 本体サイズ・収納性の違い: マットありタイプはマットを収納するスペースが本体内部に必要な製品も多く、構造が大きくなりがちです。マット自体もかさばるため、収納にはある程度のスペースが必要でしょう。逆にマットなしタイプはマット収納が不要なぶん、部品配置を最適化でき、小型・軽量化しやすい利点があります。例えばアイリスオーヤマ「カラリエ」シリーズは業界最小・最軽量クラス(約1.7kg)を実現しています。
- 用途の違い: 布団をしっかり乾燥させたい・ダニを退治したいという目的ならマットありタイプが向いています。布団全体に熱が届きやすく、高温長時間の「ダニ対策モード」もしっかり効果を発揮します。一方、寝る前に布団を温める程度で良い・簡易乾燥で十分という場合はマットなしタイプでも役割を果たせます。最近は三菱のように**マットあり/なし両対応(ハイブリッド)**の機種も登場し、用途によって使い分けできるものもあります。
以上のように、「隅々まで乾燥させたいならマットあり」「手軽さ優先ならマットなし」というのが大きな違いと言えるでしょう。では次に、それぞれのタイプのメリット・デメリットをもう少し詳しく見てみます。
マットあり布団乾燥機のメリット
マットありタイプには以下のメリットがあります。
- 布団全体を均一に乾燥・温められる: エアマットを広げて温風を送るため、布団の端や隅まで熱が行き渡ります。厚手の布団やダブルサイズの布団でもムラなく乾燥でき、ふっくら気持ち良い仕上がりになります。特に冬場の寒い夜でも布団全体がぽかぽかに温まり、快適に眠れます。
- ダニ対策に効果的: 布団全体を高温にできるので、ダニ退治モードで布団中のダニをまとめて死滅させやすいです。ダニは50℃以上の熱で死滅すると言われますが、マットありなら隅々まで高温環境を作り出せるためダニの逃げ場がありません。アレルギー対策や衛生面で優れており、布団を清潔に保ちたい方や健康志向の方におすすめです。
- 大きな布団や衣類乾燥にも対応: マットのサイズによってはシングルだけでなくダブルサイズの布団まで乾燥可能な製品もあります。またマットを使ってハンガーにかけた衣類に風を当てて乾かす付属カバーを備えたモデルも存在し(例: パナソニック FD-F06J7)、布団以外の乾燥にも活用できます。
マットあり布団乾燥機のデメリット
マットありタイプにはデメリットや注意点もあります。
- セットの手間と後片付け: 最大の難点は準備と片付けの手間です。使用時は布団の上にマットを広げてホースを接続し、乾燥後はマットを取り外して畳みます。この作業が面倒に感じる人も多いでしょう。毎日使うにはやや億劫で、「マットを敷くのが面倒で使わなくなった」という声もあります。
- マットの保管・メンテナンス: 使用後にマット自体が湿気を帯びることがあるため、しっかり乾かしてから収納しないとカビの原因になる可能性があります。マットを清潔に保つお手入れも必要です。またマットは折りたたんでもある程度かさばるため、収納スペースを取ります。
- 本体サイズが大きめ・重量が重め: 前述の通り、マットを収納する構造や高出力ヒーターを備える関係で本体が大型化しがちです。重量もマットなしに比べると重めの機種が多く、持ち運びにやや力が要ります。ただし最近は改良が進み、軽量なマットあり機種(約2.5~3kg程度)も登場しています。
マットなし布団乾燥機のメリット
次に、マットなしタイプのメリットをまとめます。
- 圧倒的な手軽さ: 準備に時間も手間もかからないのが最大の利点です。布団にホース(またはノズル)を差し込んで掛け布団をかぶせ、ボタンを押すだけですぐ運転を開始できます。アイリスオーヤマの説明では「ホースを伸ばして布団をかぶせ、ボタンを押すだけで10秒準備完了」とされています。使いたいときにサッと使える気軽さは忙しい毎日に便利です。
- コンパクトで収納しやすい: マットが無いぶん構造がシンプルで、本体がコンパクトに作られています。小型軽量なので押入れやクローゼットの隙間にも収納しやすく、持ち運びも楽です。製品によっては縦置き・横置きどちらでも使える形状で、ベッドでも床置きでも対応できるよう工夫されています。
- 多用途で一年中活躍: マットなし機種はアタッチメントを付け替えるだけで衣類乾燥機や靴乾燥機代わりにもなるものが多いです。ホースを使って狭い場所に温風を送れるため、梅雨時の部屋干し乾燥や冬場の靴の乾燥・暖めにも手軽に利用できます。また布団乾燥機能を使わない時でも、スポット暖房機のように布団の中や足元を温める用途にも使えます。
マットなし布団乾燥機のデメリット
マットなしタイプの注意点・デメリットです。
- 布団全体の乾燥ムラ: 一点から温風を送り出す構造上、どうしても布団の遠くまで均一に熱が届きにくい傾向があります。特に掛け布団や敷布団の端の方まで完璧に乾燥させるのは苦手です。「足元側が少しひんやり残る」といった不満も見られます。ただし工夫として、使用途中でホースの位置を変えたり布団の向きを変えることである程度均等にできます。
- ダニ対策性能はやや弱い: ダニ退治には布団全体を高温に保つ必要がありますが、マットなしだとノズル近辺以外は温度が下がりやすく、ダニが逃げてしまう可能性があります。メーカーによっては「マットなしタイプはダニ対策効果は限定的」と説明している場合もあります。ダニ対策が主目的の場合はマットありの方が安心です。
- 運転音が大きめ: 構造が簡素で本体が小さい分、防音対策が十分でない製品もあり、作動音がやや大きい傾向があります。特に強力な温風を出す機種ではファンの音が目立つことも。夜間や早朝に使うときは家族に配慮が必要かもしれません。
布団乾燥機 マットありのダニ対策効果
布団乾燥機はダニ対策にも活用できますが、マットありタイプはその効果が高い点が注目されています。繰り返しになりますが、ダニ退治には布団全体をくまなく高温多湿状態にする必要があります。マットあり布団乾燥機なら、布団内部の隅々まで温風が行き渡るためダニの逃げ場をなくすことが可能です。多くの布団乾燥機には「ダニモード」や「ダニ対策コース」が搭載されており、約50~60℃程度の温風を数十分~数時間送り続けることで布団に潜むダニを死滅させます。マットありタイプであれば布団全域をその温度にできるので、ダニ退治の効果がより確実と言えるでしょう。
一方、マットなしタイプでも高温風を送り込めばダニをある程度は退治できます。ただし前述のとおり熱が届きにくい部分には生き残りが出る可能性があります。実際にマットなし機種の検証では、中央付近以外の温度が40℃以下に留まりダニ対策には不十分との結果もあります。ダニアレルギー対策を重視する方は、マットありの機種か、もしくはダニ退治後に掃除機でしっかり死骸を吸い取るなどの追加対策を行うと良いでしょう。
布団乾燥機 マットありとなしの電気代・コスト比較
気になる電気代ですが、実はマットの有無で大きな差はありません。一般的な布団乾燥機の消費電力は400~600W程度で、1時間あたり約10~15円ほどの電気代となります。例えばパナソニックの布団乾燥機の場合、マットあり機種は消費電力450Wで1時間あたり約13.95円、マットなし機種は445~460Wで約13.8~14.3円と、ほとんど同等でした。つまりランニングコストに関しては両者で大差なく、安心して使えます。
購入時の価格面では、マットありタイプのほうが若干高価な傾向があります。マットや付属品がある分コストがかかるためです。具体的には、国内メーカーのマットあり布団乾燥機は新品でおよそ1万円台半ば(1.5万円前後)のものが多く、マットなしタイプは1万円以下~1.5万円程度の価格帯が中心です。後ほど紹介するように、アイリスオーヤマや山善のような手頃なブランドでは8,000円前後から買える機種もあります。一方、最新機能を備えた高性能モデル(大きなマット付きや多機能タイプ)では2万円近くになるものもあります。ご自身の予算に合わせて、価格と機能のバランスを検討すると良いでしょう。
布団乾燥機 マットありとなしの収納性・置き場所
収納性については、前述したようにマットありタイプは収納にややスペースを取ります。使用後のマットはしっかり乾かしてから畳み、本体と一緒に保管しましょう。多くの機種ではマットを折りたたんで本体に巻き付けたり袋に入れて収納しますが、その際どうしても厚みが出ます。また本体サイズも大きめなので、押入れやクローゼットの十分なスペースを確保しておきましょう。
対してマットなしタイプはコンパクトなものが多く、本体を棚に置いたり隙間に立てて収納しやすいです。例えば山善のZFD-Y500は厚さ14cm程度の薄型設計で、小さなスペースにも収まります。アイリスオーヤマのカラリエシリーズも持ち運びハンドル付きで小型軽量のため、使わないときの片付けが楽です。
設置や置き場所についても違いがあります。マットありタイプは基本的に床や畳の上で使う想定ですが、マットなしタイプはベッドの上でも使いやすいよう設計されているものがあります。例えばパナソニックのマットなし機種は約1mのロングホースを搭載し、高さ70cm程度のベッドでも本体を床に置いたままホースだけ布団に差し込んで使えるようになっています。ベッド派の方や収納ベッドなど高さがある環境の場合は、マットなしタイプのほうが取り回ししやすいでしょう。
布団乾燥機 マットありとなしの使い勝手まとめ
総合すると、布団乾燥機のマットあり・なしそれぞれに一長一短があります。以下にポイントを簡潔に表でまとめてみました。
比較ポイント | マットありタイプ | マットなしタイプ |
---|---|---|
乾燥性能 | 布団全体を均一に乾燥。隅までふっくら | 部分乾燥になりやすい。端はやや冷めがち |
ダニ対策 | 高温が行き渡り効果的 | ノズル遠くは不安。追加対策推奨 |
手軽さ | マット設置・片付けの手間あり | セット簡単ですぐ使える |
本体サイズ | マット収納で大きめ・重め | マット不要で小型・軽量 |
価格帯 | やや高め(約1.5万円~) | 比較的安価(~1万円台前半) |
用途 | 本格乾燥・ダニ退治向き | 簡易乾燥・布団温め向き |
どちらが「優れている」というより、重視するポイント次第で選ぶべきタイプが変わります。次章からは、具体的なメーカー別の特徴やおすすめ機種を見ていきましょう。
布団乾燥機マットありの人気メーカー別特徴

ここでは、布団乾燥機の人気メーカーであるアイリスオーヤマ、三菱電機、パナソニックの3社に注目し、それぞれの「マットあり布団乾燥機」の特徴や代表的な機種について紹介します(※アイリスオーヤマは主にマットなし製品ですが、比較のため取り上げます)。各メーカーでコンセプトや強みが異なりますので、自分に合ったブランド選びの参考にしてください。
布団乾燥機 マットあり アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは布団乾燥機のシェアトップクラスで、「カラリエ」シリーズが大人気です。しかし実はアイリスオーヤマの布団乾燥機はほぼ全てマット不要タイプとなっています。同社は「マットは本当に必要なのか」を考え直し、中央から温風を当てるホース式で十分乾燥できるとの発想からマットなし構造を採用しました。その結果、本体の小型・軽量化に成功し、ユーザーの手間も大幅に省いています。
例えば代表モデルの**「カラリエ ツインノズル FK-W1」**はホースが2本あり、シングル布団2組やダブルサイズ布団を同時に乾燥できる画期的な製品です。多彩なモード(冬・夏・あたため・ダニ・手動)や靴乾燥アタッチメントも付属し、1年中フル活用できます。価格は1万円前後(約10,000~12,000円程度)で入手でき、コストパフォーマンスに優れています。
アイリスオーヤマ製品は手軽さと価格の安さが魅力で、特に「毎日布団を乾燥・暖めたい」「機械が苦手なので簡単に使いたい」という方に支持されています。一方で従来型のマットあり製品はラインナップに無いため、「布団全体をしっかり乾かしたい」というニーズには他社製品が向くかもしれません。しかしアイリスの開発者によれば「布団は人が触れる中央部分が特に湿るので、そこを重点的に乾燥すれば十分」との考えも示されています。実際、日常の布団ケアにはアイリスオーヤマのマットなし乾燥機で事足りるケースが多く、その手軽さから総合的な満足度は非常に高いブランドです。
布団乾燥機 マットあり 三菱電機
三菱電機は布団乾燥機において伝統的にマットありタイプを展開してきたメーカーです。特に有名なのが大きな乾燥マットを備えた「フトンクリニック」シリーズで、布団を丸ごとしっかり乾燥・清潔に保てる高性能機として知られます。現行モデルでは「AD-X80」(2016年発売)が該当し、210×205cmの大型「ヒートパンチマット」と専用まくら乾燥マットを付属しています。ダブルサイズの布団まで対応し、ダニ対策・衣類乾燥・靴乾燥など機能も充実したハイエンド機です。価格は新品で約15,000円前後(発売当時)ですが、現在は在庫僅少で実売は2万円近いこともあります。
近年の注目は、「ぽかサラ」シリーズ(AD-PS型番)という新ラインです。例えば「AD-PS50BB ぽかサラ」は、マットありとマットなしを使い分けできるハイブリッド構造が特徴です。布団乾燥やダニ対策をするときは付属マットを広げ、布団を隅々まで乾燥**。一方で寝る前の布団温めなど手軽に使いたいときは、ホースだけ差し込んでマットなしで温めることもできます。この2WAY機能は非常に便利で、「普段はマットなしでサッと温め、週末にマットありでしっかり乾燥」といった使い分けが可能です。AD-PS50BBは乾燥時間も早く、冬の布団乾燥コースなら最速45分で完了するパワフルさも備えています。消費電力600Wでダニモードも搭載、靴乾燥アタッチメントも付属と機能面も抜かりありません。価格は16,000~17,000円程度で、性能を考えるとお買い得感があります。
三菱の布団乾燥機は、「布団を徹底的にケアしたい」というニーズに応える製品です。大型マットによる本格乾燥はもちろん、近年はマットなし運用の気軽さも取り入れ、ユーザーの声に応えています。ダニ対策についても「ヒートパンチマット」で布団の奥まで熱を伝える独自技術を謳っており、アレルギー対策に力を入れる家庭から支持されています。またフィルターにほこりや花粉を抑えるトリプルバリアフィルターを搭載するなど清潔面も重視しています。重量やサイズはやや大きめですが、その分一台で多用途に使える安心感があり、多少手間をかけても布団を清潔に保ちたい方に三菱のマットあり布団乾燥機はおすすめです。
布団乾燥機 マットあり パナソニック
パナソニックは布団乾燥機でマットあり・マットなし両方のタイプを販売しているメーカーです。同社の製品型番は「FD-F06」で始まり、末尾のアルファベットや数字でタイプが分かれます。たとえば「FD-F06A7」や「FD-F06J7」はマットありタイプで、幅1170×長さ1800mmほどのマットを使用します。一方、「FD-F06X2」や「FD-F06S2」はマットなしタイプで、ロングホースを布団に差し込んで使います。
パナソニックのマットあり機種の特徴は、付属品が充実している点です。FD-F06J7には衣類ドライカバーが付属し、ハンガーにかけた洗濯物にかぶせて乾燥させることができます。雨の日でも部屋干しがカラッと仕上がる優れもので、布団乾燥機が簡易衣類乾燥機としても活躍します。また靴乾燥アタッチメントも付属しており、長ぐつなどの乾燥にも対応します。乾燥マットを使用することで布団全体を約60分でしっかり乾燥させるパワーがあり、布団温めモードでは約30分でぽかぽかにできます。消費電力は450Wと省エネで、電気代は1時間あたり約14円とお得です。価格は新品で1万円前後と比較的入手しやすいのも魅力です。
パナソニックのマットなし機種では、独自技術の「ナノイー」搭載モデル(FD-F06X2)が存在します。ナノイー発生器により、布団や枕の消臭・除菌効果が期待でき、汗臭などのニオイ対策に効果的です。また1mのロングホースでベッドマットレスの奥まで風を届けられるよう工夫されています。このように、パナソニックはマットありタイプで付加機能の豊富さ、マットなしタイプで先進技術の搭載と、それぞれ特色のあるモデルを展開しています。
総じてパナソニックの布団乾燥機は、「布団乾燥+αの使い道」を求める方に適しています。布団はもちろん、衣類・靴の乾燥や、消臭・除菌といった付加価値が得られるので、一台で色々な家事を助けてくれます。パナソニックブランドの信頼性や日本全国でのサポート体制も安心材料でしょう。価格も手頃なことから、初めて布団乾燥機を導入する方にも選びやすいメーカーと言えます。
その他のメーカーのマットあり布団乾燥機
上記の他にも、山善(YAMAZEN)や日立、シャープ、象印など家電各社から布団乾燥機は発売されています。中でも山善は価格の安さと実用性から人気が高いです。山善の**「ZFD-Y500」は先に触れたようにエアマット付き&ホースでの温め両対応の製品で、8,000~9,000円台という低価格ながら布団乾燥・衣類乾燥・靴乾燥機能を備えています。コンパクトながら500Wのパワフル送風でコストパフォーマンス抜群と評判です。
日立の「アッとドライ」シリーズは全てマット不要タイプで、伸縮ノズルによる簡単セットと短時間乾燥をアピールしています。日立は低騒音コースやHEPAフィルター採用など細かな点に配慮があり、こちらも根強い人気です。ただし日立はマットあり機種が無いため、徹底乾燥より手軽さ重視の方向けです。
シャープや象印も布団乾燥機を扱っていましたが、2025年現在ではシャープは旧モデル(UD-BF1など)を販売終了しており、象印は台湾市場向けモデルが中心となっています。象印の機種はノズルもマットも使わない「フリーアングル送風」で布団に風を入れる独特の方式でした。いずれも国内市場ではあまり流通していないため、ここでは詳細割愛します。
このように各社からさまざまな布団乾燥機が発売されていますが、「マットありタイプ」に絞ると、主に三菱、パナソニック、山善あたりが代表格と言えます。次章では、実際におすすめのマットあり布団乾燥機をランキング形式でピックアップします。
布団乾燥機 マットあり ランキング:おすすめTOP5

それでは、マットありタイプ(またはマット対応タイプ)の布団乾燥機おすすめランキングTOP5を発表します。性能、機能、価格のバランスが良いモデルや人気の高いモデルを中心に選定しました。自分のニーズに合った一台を見つける参考にしてください。
1. 三菱電機 ぽかサラ AD-PS50BB – マットあり/なし両対応のハイブリッド乾燥機
三菱の最新モデル「ぽかサラ AD-PS50BB」は、前述の通り付属マットを使った本格乾燥と、ホースだけの簡単温めの二刀流が魅力です。冬の布団乾燥が最速45分で完了するハイパワーでありながら、本体は約2.8kgと比較的コンパクト。収納用マット付きでダブルサイズまで対応し、ダニ対策モード・小物乾燥・靴乾燥など機能も充実しています。部屋の温度に合わせて仕上がり温度を自動調整する「快適温度コントロール」機能付きで一年中快適に使えます。価格は約16,000~17,000円と性能を考えれば納得のお値段です。「一台で手軽さも効果も両立したい」という欲張りな要望に応えてくれる優秀モデルです。
2. 山善 ZFD-Y500 – 手頃な価格でマットもしっかり付属
山善のZFD-Y500は、アイデア光る縦置き・横置き対応型の布団乾燥機です。付属のエアマットを敷けば布団全体を乾燥でき、ホースだけ使えば簡単に温めもOKという「ホースとマットの2刀流」スタイル。しかも専用マット使用時にはダブルサイズの布団も乾燥可能で、薄型コンパクトな本体からは想像できない対応力です。トリプルバリアフィルター搭載で清潔な風を送り、靴乾燥アタッチメントも付属しています。消費電力500Wでタイマー機能やダニモードも備えつつ、価格は8,000~9,000円程度と非常にリーズナブル。レビューでも「値段以上の働き」「音も許容範囲で使いやすい」と高評価です。コスパ重視でマット付きが欲しいなら最有力候補でしょう。
3. 三菱電機 AD-X80(フトンクリニック) – 大型マットで隅々まで乾燥
「フトンクリニック AD-X80」は、三菱が誇る業務用レベルの乾燥性能を家庭向けに凝縮した一台です。最大サイズ210×205cmの「ヒートパンチマット」でシングルからダブル布団までしっかり包み込み、高温の温風を隅々まで届けます。ダニパンチ(ダニ対策)コースでは布団の中のダニを撃退し、仕上げに送風で湿気を飛ばす徹底ぶり。まくら乾燥マットも付属し、枕やクッションの乾燥・ダニ対策も簡単です。靴・長ぐつ乾燥や小物衣類乾燥にも使え、まさに「布団クリーニングマシン」と言える存在です。発売から年数が経ち流通は少ないですが、価格は新品で約15,000円前後(中古相場1万円程度)。やや本体が大柄(約3.6kg)なのとマット収納の手間はありますが、「とにかく布団を丸ごと清潔にしたい」方には非常に頼もしいモデルです。
4. パナソニック FD-F06A7 – 安心のマットタイプ、衣類乾燥カバー付き
パナソニックFD-F06A7は、マットあり布団乾燥機の定番モデルです。約180×117cmのマットを使用し、布団をすみずみまで温風乾燥。付属のくつ乾燥アタッチメントで靴の乾燥もOK、さらに衣類乾燥用のドライカバーまで付いているのが嬉しいポイント。布団乾燥機として使わないときも、このカバーを使って室内干しの洗濯物を乾かす用途に活用できます。消費電力450Wと省エネで静音設計にも配慮。運転音は図書館並みの低騒音コースも備え、夜でも使いやすくなっています(型番違いの静音モデルもあり)。価格は新品で1万円弱から購入可能と手に入れやすく、性能とコスパのバランスが取れています。口コミでは「敷布団までしっかり乾燥できた」「操作が簡単でシンプル」と評判です。パナソニックブランドの安心感と多機能さを求める方に適した一台でしょう。
5. アイリスオーヤマ カラリエ ツインノズル FK-W1 – 手軽さ重視派への番外推薦
最後に番外的な位置付けですが、アイリスオーヤマ「カラリエ ツインノズル FK-W1」を紹介します。こちらはマット不要タイプですが、布団乾燥機市場で非常に人気が高く、「布団乾燥機と言えばアイリス」ほど浸透しているためピックアップしました。ホース2本から同時に温風を送り出すことで布団2枚を同時乾燥でき、シングル+シングルやダブルサイズにも対応する実力派。ダニモードやタイマー、靴乾燥ノズルなど機能も一通り揃っています。何よりセットが簡単で、本体を布団の横に置きホースを差し込むだけですぐ使える手軽さは格別です。価格は1万円前後で、マットあり機種に比べるとリーズナブル。実際に「毎晩のように使っている」「家族全員の布団を次々乾燥できて便利」と使用者の満足度も高いです。「マットを広げるのは面倒だけど布団乾燥機は欲しい」という方には、あえてこちらのマットなし高性能機を検討するのも良いでしょう。
以上、5つのおすすめモデルを紹介しました。自分が重視するポイント(乾燥力、手軽さ、価格、付加機能など)に合ったモデルは見つかったでしょうか?続いて、布団乾燥機(マットありタイプ)の上手な使い方や効果を最大化するコツを見ていきます。
布団乾燥機 マットあり 使い方・効果的な使い方のコツ

最後に、布団乾燥機 マットありタイプの基本的な使い方と、効果を高めるポイントについて解説します。購入した後に「どうやって使うの?」と悩まないように、事前に手順を確認しておきましょう。
布団乾燥機 マットあり 使い方
布団乾燥機(マットあり)の一般的な使用手順は以下の通りです
- マットを広げる: 乾燥マットを敷布団(またはマットレス)の上に広げます。マットがシワなく平らになるよう整えましょう。マットの端は布団からはみ出さないようにします。
- 本体と接続する: 布団乾燥機本体のホース先端をマットの所定の差込口にしっかりと差し込みます。ホースとマットの接続が甘いと風漏れするので、カチっとはまるまで押し込みましょう。本体とマットが接続できたら、本体の電源プラグをコンセントに差します。
- 掛け布団をかぶせる: 敷布団上のマット全体を覆うように掛け布団(上掛け)をかぶせます。マットと布団の間に空気が逃げないよう、掛け布団の端を敷布団の下に少し挟み込むと効果的です。布団にすき間があると温風が外に漏れてしまうため、ここでしっかり密閉状態を作ります。
- 運転開始: 布団乾燥機本体の電源を入れ、モードやタイマーを設定してスタートします。季節に応じて「冬モード」「夏モード」など適切なコースを選びましょう。ダニ対策の場合はダニモードで2時間程度運転させます。
- 終了・片付け: 自動停止または設定時間が経過したら運転が終了します。布団から掛け布団とマットを外し、マットをしばらく広げたまま冷まして乾燥させます。完全に冷めたらマットを畳み、本体ホースから取り外して収納します。以上で完了です。
※マットなしタイプの場合は、上記手順の1と2でマットを使わずホースを直接敷布団の上にセットするだけになりま。掛け布団でホースを挟むようにして覆い、あとは同様に運転します。
布団乾燥機 マットありを使う際の注意点
- マットは乾いた状態で使用する: 布団乾燥機のマットは通気性のある素材ですが、水濡れには弱いです。万一マットが湿っていた場合は、乾燥させてから使用しましょう。濡れたまま温風を通すとカビの原因になります。
- 運転中は布団の隙間を作らない: 温風が布団から漏れると乾燥効率が大きく落ちます。掛け布団と敷布団の間からホースが出る部分はしっかり布団を重ねて密閉し、風が逃げないようにしましょう。また布団からマットがはみ出しているとその部分から熱が逃げますので注意します。
- 高温に注意: 乾燥運転後の布団やマットは高温になっています。終了直後はマットやホースに触れると熱い場合があるので気をつけましょう。やけど防止のため、停止後しばらくは放熱させてください。
- 子供やペットに配慮: 運転中に小さなお子さんが布団に飛び乗ったりすると、ホースが外れたり安全装置が働く可能性があります。またペットがいる場合、乾燥中の温風音に興奮したり布団に入り込まないよう注意しましょう。
- 換気にも気を配る: 布団乾燥中は布団内の湿気が放出されます。乾燥後の部屋は一時的に湿度が上がることがあるので、晴れた日の日中に使用後は窓を開けて換気するとより快適です。
布団乾燥機 マットありで効果的にダニ退治する方法
ダニ対策モードを使う際のコツです。ダニ退治目的の場合、最低でも週に1回程度布団乾燥機を使用するのが望ましいとされています。ダニは繁殖力が高いので、定期的に高温乾燥させて増えない環境を作ることが重要です。布団乾燥機で十分に布団を加熱した後は、布団クリーナーや掃除機でダニの死骸やフンを吸い取ると完璧です。死骸もアレルゲンになるため、このひと手間でより清潔な布団になります。
ダニ退治モードは通常、片面ずつ乾燥する仕様の場合があります。より確実にするには、敷布団なら一度乾燥させた後で裏返してもう一度運転すると裏面のダニにも効果的です(製品によっては「両面乾燥してください」と説明書にあることも)。
布団乾燥機 マットありを長持ちさせるお手入れ方法
布団乾燥機を末永く使うために、簡単なお手入れも心がけましょう。
- フィルター掃除: 吸気口にフィルターが付いている機種では、定期的にホコリを取り除きます。月に1回程度、掃除機でフィルターのホコリを吸い取るか、水洗い可能なら洗って乾かします。フィルターが詰まると風量低下や故障の原因になります。
- マットの乾燥と保管: 使用後のマットは熱と湿気がこもっているので、吊るすか広げるかしてしっかり乾燥させてから畳んでください。とくにダニモードなど長時間運転した後はマットに湿気が残りやすいので注意。完全に乾いたのを確認してから折りたたみ、カビ防止のため風通しの良い所にしまいましょう。
- 本体の拭き掃除: ときどき本体外装を乾いた布で拭いてホコリを落とします。吹き出し口やホース内にゴミが入っていないかも確認。ホース内部にホコリが溜まると風量低下につながるため、気になる場合は付属のブラシ等でかき出します(無理に中に物を突っ込まないこと)。
- 異常時は無理に使わない: 焦げたような臭いがする、異音がする、ホースに穴が空いた等の異常があれば使用を中止しましょう。メーカーサポートに相談し、必要なら修理または買い替えを検討します。
以上の点を守って使えば、布団乾燥機は何年も活躍してくれるでしょう。マットありタイプは多少お手入れ箇所が多いですが、そのぶん効果も高いので、しっかりケアしながら愛用してください。
まとめ:布団乾燥機 マットありの特徴を理解して快適な布団生活を
布団乾燥機のマットありタイプは、布団を隅々まで乾燥させ、ぽかぽかに温め、ダニやカビから守る強力な味方です。マットなしタイプに比べると準備や収納の手間はありますが、その分得られる効果は大きく、特に湿気の多い日本の気候では一台あると重宝します。
この記事では「布団乾燥機 マットあり」のメリット・デメリット、マットなしとの違い、そして主要メーカーごとの特徴やおすすめモデルを詳しくご紹介しました。最後にもう一度ポイントを振り返ると:
- マットあり vs マットなし: 手軽さ重視ならマットなし、効果重視ならマットあり。両方の良いとこ取りの製品も登場しています。
- 人気メーカー: アイリスオーヤマはマットなし中心で手軽&安価。三菱はマットありで乾燥力抜群、ハイブリッド機も◎。パナソニックは付加機能豊富で万能型。
- おすすめ機種: 三菱「AD-PS50BB」や山善「ZFD-Y500」など、用途に応じた機種を選べます(ランキングTOP5参照)。
- 使い方のコツ: マットを正しくセットし、定期的な乾燥でダニ予防。お手入れも忘れずに行いましょう。
布団乾燥機を活用すれば、毎日清潔で暖かな布団で眠ることができます。朝起きたときの布団のふっくら感や、梅雨時に感じる布団のサラサラ感は、一度味わうと手放せません。ぜひ本記事の情報を参考に、自分にピッタリの布団乾燥機(マットありタイプ)を見つけて、快適な睡眠環境を整えてください。あなたの布団生活がより快適で健康的なものになることを願っています。