忙しい毎日の中で、布団カバーを乾燥機で手早く乾かせたら便利ですよね。雨の日や寒い日でも気にせず洗濯でき、時短にもつながります。しかし一方で「乾燥機にかけたら布団カバーが縮むのでは?」「傷んだりしない?」と不安に感じる方も多いでしょう。本記事では、布団カバーを乾燥機にかける際のポイントや注意点を徹底解説します。乾燥機OKかどうかの見分け方から、縮み・傷みを防ぐコツ、適切な乾燥時間の目安、便利な製品(ニトリのグッズなど)まで網羅しています。主婦や一人暮らしで家事効率化を図りたい方はぜひ参考にしてください。
ではさっそく、布団カバーは乾燥機にかけても大丈夫なのか、基本から見ていきましょう。
布団カバーは乾燥機OK?まずは素材と洗濯表示で確認しよう

「布団カバーは乾燥機にかけられるの?」という疑問に答えるには、素材と洗濯表示(洗濯タグのマーク)を確認することが重要です。実は布団カバーには、乾燥機OKなものと乾燥機使用が推奨されないものがあります。特に素材によって乾燥機への適性が大きく異なり、素材次第で縮みや傷みが発生しやすいからです。
乾燥機OKかNGかは洗濯表示マークでわかる
まず注目すべきは、布団カバーについている洗濯表示タグです。タグには洗い方だけでなく乾燥機(タンブル乾燥)の可否が記号で示されています。確認ポイントは以下の通りです:
- 乾燥機OKのマーク:四角形の中に○(丸)が描かれたマークです。この中に「●」のドットが付いている場合は温度指定があります。例えば「●が2つ」なら高温(上限およそ80℃)で乾燥可、「●が1つ」なら低温(上限およそ60℃)で乾燥可を意味します。ドットの数が多いほど高温対応です。
- 乾燥機NGのマーク:四角形の中に×印が描かれているマーク、または「タンブル乾燥はお避けください」等の日本語表記がタグに書かれている場合もあります。この表示があれば乾燥機使用は基本NGと考えましょう。
もしお手持ちの布団カバーのタグに乾燥機OKマークがあれば、基本的には乾燥機にかけることが可能です。ただし、後述するように「OKマークあり=絶対安心」というわけではなく、多少の縮みや生地劣化のリスクはゼロではないことも覚えておきましょう。
一方、乾燥機NGマークがある場合やタグに乾燥機についての記載が無い場合は、基本的には乾燥機の使用は控えるのが無難です。それでもどうしても乾燥機を使いたい場合は、後述の対策を講じたうえで慎重に行う必要があります。
豆知識:タンブル乾燥とは?
洗濯表示で出てくる「タンブル乾燥」とは、回転式乾燥機=いわゆる衣類乾燥機のことです。家庭用乾燥機やコインランドリーの大型乾燥機もタンブル乾燥に該当します。タグに「タンブル乾燥不可(×)」とあれば、これら乾燥機は使えないという意味です。
布団カバーの素材別:乾燥機に向くもの・向かないもの
次に素材の観点から、一般的な布団カバー生地と乾燥機適性を見てみましょう。布団カバーやシーツに使われる主な素材ごとの傾向は以下の通りです。
布団カバーの素材 | 乾燥機への適性・注意点 |
---|---|
綿(コットン) | 非推奨:縮みやすい。高熱で生地が収縮しやすく、乾燥機で縮む典型。 |
麻(リネン) | 非推奨:縮みやすい。特に高温に弱く、乾燥機でのダメージ大。 |
シルク(絹) | 非推奨:繊細で熱に弱い。乾燥機で光沢や風合いが損なわれる恐れ。 |
ポリエステル | ◎ 比較的安心:耐熱性が高めで縮みにくい。ただし長時間高温は注意。 |
アクリル | ◎ 比較的安心:耐熱性が高め。静電気が起きやすいので注意。 |
レーヨン・キュプラ等 | △ 注意:素材自体は弱く、乾燥機不可の場合が多い。 |
綿や麻などの天然素材は、乾燥機の熱で繊維が収縮しやすいため基本的に非推奨です。一方、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は比較的熱に強く、乾燥機OKな製品も多くあります。ただし、素材がOKでも縫製方法や混紡具合によっては不可の場合もあるため、最終判断はやはり個々のタグを確認する必要があります。
また、注意したいのは「綿100%だけど乾燥機対応」を謳う特殊な布団カバーも存在する点です。例えばメーカー独自の技術であらかじめ縮みを抑える加工を施した綿素材カバーなどがあります。そのような製品はタグ上で乾燥機可となっていますが、一般的な綿100%カバーは基本NGが多いと心得ておきましょう。
ポイント:ニトリの布団カバーの場合
ニトリで販売されている布団カバーの多くは綿やポリエステル混紡です。ニトリ公式の案内によれば、「乾燥表示マークがある場合は乾燥機使用可能」ですが、実際には綿素材の商品では“タンブル乾燥禁止”の表示が付いていることが多いです。たとえば、ニトリの人気シリーズ「Nウォーム(冬用暖か素材)」や「Nクール(夏用接触冷感素材)」の掛け布団カバーは、肌触り重視の素材ゆえに乾燥機禁止となっています。購入時や使用前にタグを確認し、ニトリ製でも油断せず表示に従ったお手入れを心がけましょう。
布団カバーを乾燥機にかけるメリット・デメリット

乾燥機の使用可否がわかったところで、次に乾燥機を使うことのメリットとデメリットを整理してみましょう。布団カバーを乾燥機で乾かすのには良い点もあれば注意すべき点もあります。理解した上で賢く活用することが大切です。
乾燥機を使うメリット【時短・ダニ対策・天候に左右されない】
布団カバーを乾燥機で乾かす主なメリットは次のとおりです。
- 時間短縮で家事効率アップ:外干しや部屋干しでは完全に乾くまで数時間~半日かかる布団カバーも、乾燥機なら20~30分程度で乾燥可能です(機種や容量によりますが)。洗濯物を干す・取り込む手間も省け、忙しい方の強い味方です。
- 天気を気にせず洗濯OK:梅雨や冬場など外干しに不向きな時期でも、乾燥機があれば天候に左右されず布団カバーを洗えます。部屋干しで生乾き臭…と悩む必要もありません。
- ダニや雑菌の駆除効果:乾燥機は高温の熱風で乾かすため、布団カバーに潜むダニを退治できる可能性があります。一般にダニは50℃以上の熱で死滅するとされ、自然乾燥では難しい温度ですが乾燥機なら容易です。ダニはアレルギーやかゆみの原因となるため、乾燥機で清潔にできれば衛生面のメリットは大きいでしょう(※ダニの死骸は残るので、乾燥後に掃除機で吸い取るとより効果的です)。
- 仕上がりがふっくら:乾燥機で回すと繊維がほぐれて、カバーが柔らかく仕上がることがあります。タオル類ほど顕著ではありませんが、外干しでゴワつくよりソフトに感じるケースもあります。
- ホコリが取れやすい:乾燥機のフィルターには繊維クズやホコリが集まります。乾燥機にかけることで、布団カバーに付着した糸くずやホコリが落ち、フィルターに捕集されるため、屋外でパタパタしなくてもホコリ除去が期待できます。
このように、乾燥機を使えば時短・省力化と衛生向上という二つの大きなメリットが得られます。「なるべく家事に時間をかけたくない」「アレルギー対策に寝具を頻繁に洗いたい」という方には乾燥機の活用が魅力的と言えるでしょう。
乾燥機のデメリット【縮み・生地ダメージのリスク/コストなど】
一方で、布団カバーを乾燥機にかける際のデメリットや注意点も把握しておきましょう。
- 縮みのリスク:最大の懸念は生地の縮みです。特に綿や麻素材のカバーは高温にさらされることで縦横ともに収縮し、洗濯前より一回り小さくなってしまう恐れがあります。実際、「乾燥機にかけたら布団よりカバーが小さくなった」「端のゴムがきつくなった」という失敗談もあります。縮み率は素材や織り方によりますが、綿100%だと数%縮む例も珍しくありません。
- 生地の傷み・劣化:乾燥機内で衣類同士が擦れ合うことで、生地表面が摩耗したり、毛玉・毛羽立ちが発生したりする可能性があります。また高温により繊維が劣化し、生地が薄くなったり耐久性が落ちることも考えられます。頻繁に乾燥機にかけると布団カバーの寿命を縮める恐れがある点に注意しましょう。
- 装飾部分や金具の破損:布団カバーにはファスナー(チャック)やボタン、ヒモなど付属品があります。乾燥機で激しく回転・加熱されると、ファスナーの金属部分が変形・破損したり、ボタンが割れたりすることがあります。またそれらが乾燥機のドラムに当たってカンカン音がすることも。ファスナーが壊れると実用上困りますし、乾燥機本体を傷つけるリスクもあります。
- シワが増える可能性:高温で完全に乾燥させると、生地によっては深いシワが付きやすくなります。特に綿の掛け布団カバーなどは、乾燥後に放置するとシワシワに…。アイロン掛けが必要になるケースもあり得ます。
- 静電気の発生:化学繊維のカバーを乾燥機にかけると、静電気で他の洗濯物とくっつくことがあります。冬場は特にパチパチしやすく、ホコリも付きやすくなるため、柔軟剤や乾燥機用シートでの静電気対策が有効です。
- コスト(電気代・利用料):家庭用乾燥機を使えば電気代・ガス代、コインランドリーなら利用料金がかかります。毎日のように使うとそれなりのコスト増になる点は一応考慮が必要です。ただし近年の乾燥機は省エネタイプもあり、一回あたり数十円~百円程度の電気代という例もあります。コインランドリーでも布団カバー1~2枚なら100~200円(10~20分程度)で済む場合が多いでしょう。
- 環境負荷:電力やガスを使う以上、環境面の負荷もゼロではありません。可能な範囲でまとめ洗い・まとめ乾燥したり、高効率な乾燥グッズを併用して時間短縮するなど、工夫して使うのがおすすめです。
以上のようなデメリットはありますが、適切に使えば大きな問題は避けられるケースがほとんどです。次章では、デメリットを踏まえつつ布団カバーを乾燥機で上手に乾かす方法やコツを具体的に解説します。縮みを防ぎ、カバーを長持ちさせるテクニックを身につけましょう。
布団カバーを乾燥機で乾かすと縮む?失敗しない正しい乾燥方法とコツ

ここからは、実際に布団カバーを乾燥機で乾かす際の具体的な注意点やテクニックを紹介します。「乾燥機NG素材だけど使いたい…」「できるだけ縮ませたくない!」という場合にも役立つコツが満載です。準備から乾燥後のケアまで順を追って見ていきましょう。
縮みを防ぐ乾燥機の使い方:低温・短時間+半乾き仕上げが鍵
縮み対策で一番重要なのは、高温&乾燥しすぎを避けることです。繊維は熱で伸縮し、熱々の状態から急激に冷めるときに縮む性質があります。そこで以下のポイントを守ると縮みを最小限に抑えられます。
- できるだけ低温設定にする:乾燥機の温度設定が選べるなら、「低温」もしくは送風(ノンヒート)を選びましょう。タグで低温指定(●1つ)のものは必ず低温で。それ以外でも、時間は多少長くなりますが低温の方が生地へのダメージが少なく縮みも軽減できます。家庭用で温度調節できない機種の場合は、一度にかける時間を短めにするなどで調整します。
- 乾燥時間は短めに:一度に完全乾燥まで回さず、まず10~20分程度で様子を見るのがおすすめです。特に初めて乾燥機にかける布団カバーは、どれくらいで乾くか分からないため、短時間ずつ確認しながら行いましょう。「半乾き」状態で取り出すのがポイントです。完全にカラカラになるまで乾燥機にかけると縮みが固定されやすいですが、少ししっとり感が残る段階で取り出せば、その後の処置で形を整えられます。
- 乾燥後すぐに形を整える:乾燥が終わったら(または半乾きで取り出したら)、素早く布団カバーの形を整えます。具体的には、すぐに広げてシワや縮みを手で引っ張って伸ばしながら冷まします。可能であれば軽くアイロンをかけると効果的です(半乾きならアイロンの蒸気で伸ばせますし、完全乾燥後でもスチームアイロンでシワ伸ばし兼ねて縮みを戻すことができます)。物干し竿にかけ直して、生地をピンと引っ張りながら冷ますのも良い方法です。要は乾燥直後の温かいうちに形状を整えておくことで、縮みきるのを防ぐわけです。
- 完全に乾かさない勇気:上記と重なりますが、「乾燥機で完全乾燥させ切らない」ことが縮み防止には有効です。少し水分を残しておくことで、繊維が余裕を持ち、後の自然乾燥でゆっくり収縮するため極端な縮みになりにくいです。生乾きが心配な場合も、室内干しやアイロン仕上げで十分乾きますので、乾燥機に任せきりにしない方が結果的に綺麗に仕上がります。
これらのコツは、タグで「乾燥機不可」の布団カバーをやむを得ず乾燥機にかける場合にも有効です。ただし絶対に縮まない保証はないため、最初は目立たない古いカバーなどで試すか、どうしても大事なカバーの場合は避けるのが無難ではあります。
乾燥機に入れる前の準備:洗濯ネット&ファスナー処理でトラブル防止
乾燥機に布団カバーを入れる際は、事前にいくつか準備と工夫をしておきましょう。ちょっとしたひと手間で、乾燥ムラや生地ダメージを減らすことができます。
- 洗濯時からネット使用:布団カバーのような大物は洗濯ネットに入れて洗うのが基本です。脱水までネットに入れたまま行い、そのまま乾燥機に投入しましょう(乾燥機対応のネットを使用)。ネットに入れることで、乾燥中の摩擦や絡まりを軽減できますし、ファスナーの金具が直接乾燥機に当たるのも防げます。また、ネットはカバーが風船状に膨らむのも抑えてくれるので、乾燥ムラの防止にも役立ちます。※ネットは目の粗い大型のものを使い、中でカバーがある程度動ける余裕を持たせてください。
- ファスナーは閉じてから:乾燥機に入れる前に、カバーのファスナーやホックはしっかり閉めておきます。開いたままだと他の洗濯物を飲み込んでしまったり(カバーの中に他の衣類が入り込む事故)、ファスナーの金具が引っかかったりする原因になります。布団カバー同士を複数同時に乾燥させる場合も、お互いのカバーの中に入り込まないよう全てジッパーは閉じましょう。
- カバー単独or少量で乾燥:布団カバーは大きく他の衣類と絡まりやすいため、可能なら単独で乾燥機にかけるのが理想です。他の洗濯物と一緒に入れると、絡まりによる乾燥ムラや生地摩耗、色移りのリスクも上がります。どうしても一緒に入れる場合は、乾燥機容量に対して余裕を持った少量にとどめましょう。カバーがドラム内でしっかり広がって回転できる程度の量が目安です。
- 脱水をしっかり:洗濯段階で脱水を十分にしておくと、乾燥時間を短縮でき縮みリスクも減ります。できれば通常より1~2分長めに脱水するか、高速脱水モードを使いましょう。カバーからある程度水分を飛ばしておくことで、乾燥機に入れる時間を短くできます。
- 乾いたタオルや乾燥グッズを一緒に投入:既に乾いたバスタオルを1枚、乾燥機に一緒に入れると水分を吸収して乾燥時間を短縮できます。同様に、市販の乾燥機用ボール(ドライヤーボール)を入れるのも効果的です。ボールが衣類を叩いてほぐしながら水分を吸い取り、早くムラなく乾かす+シワ防止の一石二鳥が期待できます(後述しますがニトリから「ウールドライボール」なる商品も出ています)。こうしたアイテムを活用しつつ、できるだけ短時間で仕上げる工夫をしましょう。
以上の準備をしておくだけでも、乾燥の仕上がりに差が出ます。「ネット+ファスナー閉じ」はトラブル防止の鉄則ですのでぜひ実践してください。
乾燥機の温度と時間の目安は?家庭用とコインランドリーの場合
ここで、「具体的にどれくらいの時間乾燥機にかければいいのか?」という疑問にお答えします。布団カバー1枚を乾かす際の温度・時間設定の目安を、家庭用乾燥機とコインランドリー別にまとめます。
- 家庭用乾燥機の場合:ご自宅の乾燥機(または洗濯乾燥機一体型)では、自動モードに任せると1時間以上かけて完全乾燥することもあります。ただし前述のとおり短時間で一旦止めるほうが無難です。まず 20分前後 低温モード(あるいは標準モード)で稼働し、一度取り出して乾き具合をチェックしましょう。まだ湿っていれば裏返したり広げ直して再度10分…といった具合に様子を見つつ追加します。最終的に合計30~40分も回せばかなり乾くはずです。それ以上長くかけるときは、設定温度を下げるか途中で冷まし時間を入れると良いでしょう。
補足: ドラム式洗濯乾燥機の場合、「ソフト乾燥」「低温乾燥」など布団やデリケート衣類向けコースがあれば選択します。ヒートポンプ式乾燥機なら温度はもともと低めなので安心ですが、ヒーター式で高温しかない場合は特に時間に注意してください。 - コインランドリー乾燥機の場合:業務用の大型乾燥機は一回あたり10分程度が基本単位になっています(100円で10分など)。温度設定は多くが固定(高温約80℃前後が多い)ですが、近年は「低温コース」が選べる機種もあります。低温が選べるなら迷わず低温にしましょう。選べない場合は、高温である分時間を短めに設定します。シングルサイズの布団カバーなら、まず10分(~15分)乾燥→取り出してチェック、で十分乾いていれば終了です。湿りが残っていればもう10分追加、と小刻みに乾燥させるのがコツです。一気に30分など長時間かけない方が安全です。
コインランドリーはパワーが強く短時間で乾く反面、高温ゆえの縮みも起きやすいので注意が必要です。特に綿素材のカバーは 「短時間×複数回」に分けて様子を見る くらい慎重でも良いでしょう。完全に乾かなくても、家に持ち帰って室内干しで仕上げる手もあります。費用的には10分100円としても数百円以内に収まることがほとんどですので、様子見しながら小分け乾燥する方が安心と言えます。
どちらの場合も共通して、「かけすぎない」「高温にしすぎない」が基本です。布団カバーは薄手なので、乾き始めたら急速に乾燥が進みます。「あと5分」が命取り(縮みの原因)になることもあるため、少し余裕をもって切り上げるくらいでちょうど良いでしょう。
コインランドリー乾燥機を使う際の追加ポイント
共働き家庭や一人暮らしの方は、近所のコインランドリーを活用して布団カバーを洗うことも多いでしょう。最後に、コインランドリーで布団カバーを乾かす際に特に気を付けたいポイントをまとめます。
- なるべく大型乾燥機を使う:お店に大小複数の乾燥機がある場合、大きめのドラムを選ぶとカバーが広がりやすく効果的です。小さいドラムにぎゅうぎゅうに入れると乾燥ムラやシワの原因になります。シングルの掛け布団カバー1~2枚なら中~大型機種でゆったり回すのがおすすめです。
- 洗濯~乾燥までノンストップで:コインランドリーでは洗濯機から乾燥機へ移す際に時間が空くと、生地がシワシワの状態で乾燥されてしまいます。できれば洗濯→すぐ乾燥とノンストップで進め、カバーが湿っているうちに乾燥工程に入るようにしましょう。シワ付き防止と時間短縮になります。
- 布団カバーは裏返して:洗濯ネットに入れる場合は難しいかもしれませんが、可能であればカバーを裏返しにして乾燥すると良いです。表面のプリントや装飾へのダメージを軽減できますし、内側(裏面)が外に出ることで乾きやすくなる利点もあります。
- 熱い金具に注意:乾燥終了後はファスナーやボタンが熱を持っていることがあります。取り出す際に火傷しないよう、数分待ってから触るか、タオル越しに持つなど気を付けてください。
- その場で畳む or 干す:乾燥直後は先述のように形を整えるチャンスです。コインランドリー店内で広げて畳み直し、シワを伸ばしてから持ち帰ると、後が楽になります。難しければ、帰宅後すぐに布団カバーを広げて掛け布団に装着してしまうのも手です(布団にかけながら軽く引っ張るとシワが取れます)。とにかく縮み・シワは冷める前に対処が基本です。
以上を意識すれば、コインランドリーでも安心して布団カバーを乾燥機乾燥できます。特にファスナーの扱いと時間管理がポイントですので、覚えておきましょう。
毎日の家事を快適に!乾燥機OK布団カバーや便利グッズの活用

最後に、布団カバーの乾燥をさらにラクにする便利アイテムや製品について紹介します。乾燥機の活用頻度が高い方は、乾燥機対応の布団カバーに買い替えたり、ニトリなどの便利グッズを取り入れることで家事が一段と効率化するかもしれません。
乾燥機対応の布団カバーなら安心してタンブル乾燥
近年、「乾燥機対応」をうたう布団カバーが市販されています。例えば、ある寝具メーカーでは綿100%なのに縮みにくい特殊加工を施した布団カバーを発売しています。このような製品は、繊維をあらかじめ洗い縮みさせてから製品化するなど工夫されており、タグ表示もタンブル乾燥OKとなっています。実験では10回乾燥機にかけても縮み幅がごくわずか(幅で-2cm程度)に留まった例もあるほどです。
また、ポリエステル100%でコットンのような風合いを持つ「コットンタッチ素材」の布団カバーもあります。これは見た目や触り心地は綿に近いのに、素材自体はポリエステルなので乾燥機に強くシワになりにくいという特徴があります。世の中の大半の布団カバーは乾燥機NGですが、こうした乾燥機対応品に変えてしまえば、日常的にタンブル乾燥を利用できて非常に快適です。
価格は多少上がる場合もありますが、「毎回カバーが縮まないかヒヤヒヤするより精神的に楽」「乾燥機可のカバーならコインランドリーでも一気に乾燥までできる」などメリットは大きいでしょう。耐久性も考慮されているため長い目で見ればお得とも言えます。
購入時は表示タグを確認し、「タンブル乾燥○」「乾燥機使用可(低温○℃まで)」などと明記された商品を選びましょう。店員さんに「乾燥機対応の布団カバーはありますか?」と尋ねてみるのも良いですね。
ニトリの布団カバーは乾燥機OK?素材ごとの取り扱いに注意
愛用者も多いニトリの布団カバーについて、乾燥機対応状況を補足します。ニトリでは様々な素材・機能の寝具カバーを扱っていますが、前述のとおり綿やレーヨン混紡の商品は乾燥機不可の場合が多いです。一方、ポリエステル製や一部の防ダニ加工品では乾燥機OKのものも存在します。
ニトリ公式HPの商品情報やタグ表示を確認すると、例えば「洗濯機で丸洗いできます(※タンブル乾燥は不可)」といった注意書きがされています。つまり洗濯自体はOKでも乾燥機はダメ、というパターンです。特にNウォームシリーズのような起毛素材(マイクロファイバー)は高温で毛羽が変質する恐れがあるため避けたほうが良いでしょう。
逆に、ニトリの中でもごくシンプルなポリエステル混の掛け布団カバーなどは、低温なら乾燥機可となっているケースもあります。お手持ちのニトリ製カバーが乾燥機OKか知りたい場合は、品名や品番でニトリの公式サイトQ&Aを検索すると回答が見つかることがあります。また店舗スタッフに問い合わせれば教えてもらえます。
まとめると、ニトリ=乾燥機OKではないので要注意ですが、自分の持っている布団カバーがどの素材か把握し、対応を確認することが大切です。どうしても乾燥機にかけたい場合は、思い切って前述の乾燥機対応カバーに買い替えるのも選択肢でしょう。ニトリにも今後そういった声が増えれば、乾燥機OK商品が増えていく可能性もあります。
乾燥時間短縮&静電気防止に!ニトリの「ウールドライボール」など乾燥機用グッズ
布団カバーを含め、日常的に乾燥機を使う方にぜひ取り入れてほしいのが乾燥機用の便利グッズです。なかでも最近話題なのが、ニトリから発売されている「ウールドライボール」という商品。これはテニスボール大のフェルト製ボールで、洗濯物と一緒に乾燥機に入れるだけで乾燥時間を短縮できる優れものです。
ウールドライボールの特徴(3個入り 税込999円程度):
- ウール(羊毛)100%のボールが水分を吸収し、乾燥を助けます。
- ボールが衣類と一緒に回ることで絡まりを防ぎ、熱風を全体に行き渡らせる効果があります。
- 静電気の発生を抑え、シワも軽減してくれるため、乾燥後の仕上がりがふんわりソフトに。
- 繰り返し使えるエコ商品で、電気代・ガス代の節約(乾燥時間約20%短縮というデータも)に役立ちます。
実際に「タオルやシーツがふっくら仕上がった」「乾燥機の時短になって助かる」と利用者の評価も上々です。布団カバー乾燥時にももちろん使えますし、同時にタオル類を乾かす時など特に効果を発揮するでしょう。
他にも、100円ショップ等で売っているアルミ製の乾燥機ボール(アルミホイルのボール)や、テニスボールを代用する方法も知られていますが、ニトリのウールドライボールは羊毛素材で衣類に優しく音も静かなのでおすすめです。
また衣類乾燥機用ソフナーシート(柔軟剤シート)というグッズもあります。シート状の柔軟剤を乾燥機に入れると、静電気防止や香り付けができるものです。日本ではあまり一般的でないため入手性は高くありませんが、代わりに洗濯時に液体柔軟剤を使っておくだけでも静電気の発生は抑えられます。布団カバーを乾燥機に入れる前に柔軟剤仕上げをしておくと、乾燥後パチパチまとわりつくのを防げるのでぜひ試してみてください。
最後に、小物ですが大型の洗濯ネットやランドリーバスケットも揃えておくと便利です。ネットは先述の通り必須級アイテムですし、コインランドリーに行く際は持ち運び用の袋やバスケットがあるとカバー類も楽に運べます。ニトリやホームセンターでおしゃれなランドリーバッグも手に入りますので、気分を上げるためにお気に入りを見つけても良いですね。
以上、布団カバーと乾燥機について、正しい使い方と注意点を詳しく解説しました。乾燥機を上手に活用すれば、面倒な布団カバーの洗濯乾燥もグッと楽になります。ただし素材や表示に応じた配慮は忘れずに、縮み・傷みを防ぎながら清潔&時短を両立させましょう。
普段から乾燥機を使っている方も、これまで怖くて避けていた方も、本記事のポイントを押さえてぜひ実践してみてください。きっとふかふかで気持ちの良い布団カバーを手間なくキープできるはずです。毎日の家事負担を減らしつつ、快適な睡眠環境づくりに役立てていただければ幸いです。
この記事で紹介したコツや製品を活用して、布団カバーのお手入れをもっと簡単&快適にしてみましょう!