冬のリビングに欠かせないこたつ布団は、重く大きいためケアを後回しにしがちです。しかし汗や皮脂が染み込んだ布団を放置するとダニやカビの温床となり、温かいはずのこたつ時間がアレルギーの原因になることもあります。この記事では、①自宅の布団乾燥機でふかふかに仕上げる方法、②コインランドリーで時短・節約するコツ、③布団乾燥機を“簡易こたつ”として活用する裏ワザを総まとめ。タグの見方、温度・時間の目安、料金相場、ニトリ製品の注意点まで徹底解説します。
こたつ布団×乾燥機 基本編―タグ確認と素材別乾燥テクニック

乾燥機NGこたつ布団を見分ける方法
洗濯表示に「□×」がある布団はタンブル乾燥禁止です 。点●1つは60 °C、点●2つは80 °Cまで耐熱可能という意味で、高温乾燥を避けるべきか一目で判断できます 。
ダニを死滅させる温度と時間
ダニは60 °C環境で15分以内に全滅します 。中綿まで60 °Cに達するには余裕を見て「低温(60 °C上限)70分」または「高温(80 °C上限)50分」を目安にしてください。
洗濯せず乾燥機だけでニオイを取る場合
汚れが軽いときは「低温30分+室温放置10分」のサイクルを2回行い、仕上げに10分乾燥するとムラなく消臭できます。500 W機で10分あたりの電気代は約2.3円(1 kWh=27円で計算)なのでコストも安心です。
素材別・乾燥所要時間早見表
素材 | 推奨上限温度 | 標準乾燥時間 | 仕上げ延長の目安 |
---|---|---|---|
ポリエステル綿 | 60 °C | 60分 | 生乾き時+10分 |
綿わた混 | 80 °C | 70分 | 厚手は+15分 |
羽毛混 | 60 °C | 50分 | 裏返し必須 |
自宅洗濯〜乾燥 6ステップ
- タグ確認で乾燥可否と温度上限を把握
- 大型ネットに屏風畳みで入れ、中綿偏りを防止
- 弱水流「大物コース」で洗濯
- 低温60分→取り出して叩く→再度30分乾燥
- 平干し30分で熱を逃がし、コロコロでほこり除去
- 防ダニスプレー(医薬品成分不使用)を15 cm離して軽く噴霧
ニトリ製こたつ布団は乾燥機OK?
ニトリの人気モデル「フランネルこたつ掛ふとん(NウォームWSP)」は家庭用乾燥機NGで、業務用低温乾燥のみ可。一方「洗える省スペース掛布団」は家庭用低温乾燥OKと明記されています。購入前にタグと説明書を撮影しておくと安心です。
コインランドリーでこたつ布団を時短乾燥―料金・時間・失敗防止術

料金の相場と節約ワザ
最新の大型店舗では、洗濯乾燥一体18 kg機で1,400円/60分が一般的。乾燥のみの場合は500〜1,100円、時間は50〜80分が目安です。節約したいときは「洗濯のみ600円→自宅乾燥機で仕上げ」が効果的。
高温機の温度と乾燥時間
業務用ガス乾燥機は70〜80 °Cに達するため、90〜110分で芯まで乾燥。30分ごとに取り出して裏返すとムラなく仕上がり、カビ臭も防げます。
失敗例とリカバリー
- 生乾きカビ ─ 自宅乾燥機で30分再乾燥し、重曹を全体に振って2時間後に掃除機で吸い取ります。
- 縮み ─ スチームアイロンを10 cm浮かせて蒸気を当て、手で伸ばせば元のサイズに近づきます。
- 表面ガビガビ ─ 洗剤残りが原因。次回は必ず洗濯ネットを使用し、すすぎを「念入り」に設定。
布団専用乾燥機とコインランドリーはどちらが得?
遠赤外線式の業務用布団乾燥機は1回約2,000円と高めですが、熱が均一に回り柔らかい仕上がりが特長。コスト重視ならコインランドリー+自宅仕上げ、手間を省くなら専用機がおすすめです。
布団乾燥機をこたつ代わりに使う裏ワザと安全ポイント

応急こたつの作り方
布団乾燥機ホースをこたつ内部に入れ、「あたため10分→送風10分」を繰り返すだけで簡易こたつが完成。室温20 °Cでも足元35 °C前後まで上昇します。
電気代シミュレーション
500 Wの布団乾燥機を10分運転すると電気代は約2.3円。600 Wこたつヒーター中モードとほぼ同等ですが、密閉性が高いため体感温度は高く感じられます。
安全に使う3ポイント
- 熱源と布団の距離は最低10 cm離す
- フィルターを月1回掃除してホコリ着火を防止
- 就寝中の連続運転は避け、必ず切タイマーを設定
こたつ布団の大きさと機器容量
200×240 cmの大判布団は、27 kg洗濯機+18 kg乾燥機が推奨サイズ。家庭用10 kgドラムでは中綿が偏りやすく縮みの原因になるため、コインランドリー利用が現実的です。
洗濯頻度とシーズンオフケア
専門家は「家庭なら年1回、ファミリー世帯で年2回」の洗濯を推奨。収納前は完全乾燥→防虫剤投入→通気性の良い袋に保管し、使用前に30分だけ布団乾燥機で湿気を飛ばすとダニとカビを抑えられます。
こたつ布団専用乾燥機とコインランドリーのまとめ(こたつ 布団 乾燥機)
大型布団を最も短時間でふかふかに仕上げたいなら遠赤外線式の布団専用乾燥機が最適。一方でコスト重視なら、コインランドリーの高温乾燥(70〜80 °C・90分)+自宅乾燥機での仕上げが現実的。タグ確認・温度設定・時間調整の3ステップを守れば、失敗せず快適な冬支度が可能です。
こたつ 布団 乾燥機 で冬支度を完璧に
こたつ布団×乾燥機を上手に使えば、ダニ・カビを防ぎながら電気代も抑え、ふかふかの暖かさを長く楽しめます。タグチェック、温度・時間の最適化、コインランドリーの併用――この3つのポイントを押さえて、快適な冬をお過ごしください。